吸着材

食用油・潤滑油の精製パイオニア 活性白土

ガレオンアース™・ガレオナイト™

  • 『ガレオンアース』・『ガレオナイト』(活性白土)は日本海側で産出される良質なモンモリロナイトを主成分とする酸性白土を原料として製造されます。酸性白土を鉱酸で処理することにより、大きな比表面積を有する多孔質構造をもった活性白土が得られます。活性白土は吸着能、脱色能に優れ、また非常に活性が高いことから触媒能を示すなど様々な機能を有し、数多くのニーズに応えています。
    『ガレオンアース』は食品添加物として認可され各種食品精製に使用されています。

お客さまの未来を支える独創的技術

  • 長年培った天然原料を製品化する技術は当社合成製品の基本となっています。独自の製法で徹底的に効率化された酸処理技術により、安定した高い吸着性能を持つ活性白土を製造しています。その安定した製造技術は、お客様にこれまで長年ご使用頂いている国内No.1出荷量の実績が証明しています。

製品(代表的なグレード)

活性白土は粉末タイプのガレオンアースと粒状タイプのガレオナイトの2種類があります。
酸処理等の条件を調整することにより比表面積、細孔容積、粒子サイズ等を変化させており、多彩なニーズに対応出来る製品群となっています。

  • ガレオンアース V2

  • ガレオナイト #136

ガレオンアースのグレードと物性(一例)

V2R V2 NVZ NV
加熱減量(110℃) % 10.0 10.0 10.0 10.0
粉末度 (90µm篩通過率) % 83.5 94.5 85.0 90.0
比表面積 m2/g 305 290 250 250
細孔容積 cm3/g 0.48 0.46 0.35 0.40
平均細孔直径 63 63 56 64
酸度 mg KOH/g 1.2 1.2 0.8 0.8
pH - 3.4 3.3 3.7 3.7
かさ密度 g/cm3 0.61 0.61 0.71 0.69

ガレオナイトのグレードと物性(一例)

#251 #212 #136 #336 #436
加熱減量(110℃) % 10.0 10.0 10.0 10.0 10.0
比表面積 m2/g 290 285 290 250 350
細孔容積 cm3/g 0.45 0.42 0.46 0.34 0.41
平均細孔直径 62 59 63 50 42
酸度 mg KOH/g 1.0 1.0 1.0 2.7 3.0
pH - 3.0 3.5 3.5 2.7 2.7
かさ密度 g/cm3 0.63 0.64 0.65 0.68 0.66
粒度 mm 4.0-1.7 1.7-0.71 0.71-0.25 1.0-0.25 2.4-0.25

用途例

油・油脂用精製剤

活性白土は油脂類の精製に用いられています。活性白土が持つ吸着能により、油脂類に含まれる色素などの着色物や不純物を取り除くことができます。食用油脂であるサラダ油・ラード・マーガリンや、鉱物油である潤滑油・エンジンオイル・トランス油など様々な油の精製に使用されています。
その他、クリーニング溶剤などの精製にも用いられています。

触媒/工業用吸着材

活性白土はベンゼン・トルエン・キシレン製造時の微量な不飽和化合物の除去にも用いられています。活性白土が持つ固体酸の触媒能により不飽和化合物をアルキル化あるいは重合させ、高沸点留分とすることで除去できます。
その他、工業用脱水剤やゴミ焼却場で発生するダイオキシンなどの吸着材、農薬担体にも使用されています。

物質的特徴

  • 当社工場のある山形県、新潟県の日本海沿岸では極めて微細なアルミノケイ酸粘土鉱物(モンモリロナイト)が豊富に産出されます。モンモリロナイトはシリカ層・アルミナ層・シリカ層からなる三層構造を持ち、アルミナ層のアルミニウム原子の一部が2価金属に置換される(同形置換)ことにより単位層は陽電荷が不足し、それを補うため各単位層間にナトリウム、カルシウムなどの陽イオンが存在しています。
    採掘した原土に精製・酸処理(賦活)・粉砕などの処理を施し、高品位な酸性白土、活性白土、ベントナイトを製造しております。酸性白土はモンモリロナイトを主成分としており、酸処理することで活性白土となります。活性白土は酸処理により構造中のアルミナ層の一部が溶解することで細孔が発達し、高い比表面積を有します。これにより優れた吸着能力や脱色能力を発揮します。ベントナイトは酸性白土と同様にモンモリロナイトが主成分であり、吸着能力に加え高い膨潤性やコロイド分散性を持っています。

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