樹脂添加剤
透明フィルム用アンチブロッキング剤 定形無機フィラー粒子
シルトン™AMT/JC
『シルトンAMT/JC』は粒子径の揃った立方体状/球状の白色微粉末で、合成ゼオライトを化学的に変性した非晶質のアルミノケイ酸塩です。
・制御された粒子径
・優れた分散性
・低い吸湿性
・樹脂に近い屈折率
等の特徴をもち、主にポリオレフィンフィルム用のアンチブロッキング剤として多くのお客様にご使用いただいています。その他各種樹脂用フィラー、塗料用艶消剤、インク用基材、研磨剤等にもご利用いただけます。
お客さまの未来を支える独創的技術
ゼオライトの合成については、洗剤用ビルダー用途から始まり長い実績があります。これまで、様々なゼオライトを合成した中で敢えて特有の活性を非晶質化することで抑え、その形状を生かした用途を開拓しました。当社定型フィラーの代表とされるAMT/JCはアンチブロッキング剤においては国内で高いシェアを維持し、長年安心してご使用頂いています。
製品（代表的なグレード）
シルトンAMT/JCは粒子が独立した立方体状/球状であり、シャープな粒度分布を持つため粒子同士が凝集しにくく、樹脂中での分散性が良いという特長をもちます。このため、成形加工中の不良現象が起こりにくく、成形品（フィルム）の取り扱いを容易にさせるという機能を付与します。
また、低水分・低吸湿性であるため、樹脂に添加した際、発泡等の不良現象を抑えることができます。
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シルトンAMT
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シルトンJC
シルトンAMTのグレードと粉末物性（一例）
| シルトン AMT | 測定法 | ||||
| -08L | -25 | -100R | |||
| 強熱減量 | % | 3.2 | 3.2 | 2.9 | JIS K 0067 4.2 (860℃×20min) |
| 見掛比重 | g/cm3 | 0.55 | 0.73 | 1.01 | JIS K 6220-1 |
| 吸油量 | ml/100g | 54 | 33 | 30 | JIS K 5101-13-2 |
| 白色度 | % | 97 | 93 | 86 | ハンター白色度 |
| pH (25℃) | - | 9.3 | 8.7 | 8.7 | JIS K 5101-17-1 |
| 平均粒径 | µm | 0.92 | 2.5 | 10.4 | コールターカウンター法 |
| 屈折率 | - | 1.50 | 1.50 | 1.50 | 液浸法 |
シルトンJCのグレードと粉末物性（一例）
| シルトン JC | 測定法 | ||||||
| -20 | -30 | -40 | -50 | -70 | |||
| 強熱減量 | % | 1.3 | 1.2 | 0.9 | 0.4 | 0.9 | JIS K 0067 4.2 (860℃×20min) |
| 見掛比重 | g/cm3 | 0.71 | 0.81 | 1.0 | 1.1 | 1.1 | JIS K 6220-1 |
| 吸油量 | ml/100g | 53 | 45 | 35 | 30 | 31 | JIS K 5101-13-2 |
| 白色度 | % | 98 | 97 | 93 | 93 | 85 | ハンター白色度 |
| pH (25℃) | - | 10.8 | 10.9 | 10.7 | 10.5 | 10.6 | JIS K 5101-17-1 |
| 平均粒径 | µm | 2.1 | 3.0 | 4.1 | 5.0 | 7.0 | コールターカウンター法 |
| 屈折率 | - | 1.50 | 1.50 | 1.50 | 1.50 | 1.50 | 液浸法 |
用途例
樹脂用添加剤フィルム用アンチブロッキング剤
プラスチックフィルム用のアンチブロッキング剤（AB剤）は、フィルム同士が密着するのを妨げる為に使用される添加剤の一つです。AB剤を添加したフィルムの表面には微細な凹凸が形成され、フィルム同士の接触面積が小さくなり、固着するのを防止します。ある製品をフィルムあるいはポリ袋で包装する時、ロール巻きフィルムでは剥離性が向上し、ポリ袋であれば口開きが良くなります。
AB剤が十分な性能を発揮するためには、フィルムの膜厚に対して適切な粒径のものである必要があります。厚いフィルムに小さな粒子のAB剤を添加しても十分な凹凸が形成されませんし、薄いフィルムに大きな粒子のAB剤を添加すると凹凸が大きすぎて触感を損ないます。シルトンAMT/JCは幅広い粒子径のグレードを取り揃えており、お客様のフィルムに最適なものを提供いたします。
物質的特徴
定形非晶質ケイ酸塩製品群
シルトンAMT/JCはプラスチック用無機化合物添加剤の一つであり、特にポリオレフィン（ポリエチレン、ポリプロピレンなど）のアンチブロッキング剤として国内外で幅広く使用されています。
これらのプラスチックに極めて近い屈折率を持つため、フィルムの透明度を損ないにくくなっています。
食品包装材料分野では、プラスチック添加剤にも高い安全性が求められます。シルトンAMT/JCは安全性が高く、そのような分野でもご使用になれます。
シルトン JCの安全性
| 食品包装用途 | 登録番号 | |
| 日本 | 適合 | POSITIVE LIST [B]NL-1367 |
| アメリカ合衆国 | 適合 | FDA 182.2729 |
| EU | 適合 | FCM Substance No. 417 |
| 中国 | 適合 | GB 9685-2008 CAS No. 1344-01-0 |